21世紀人類総メガネっ子化

人が服を着るようになった理由の1つに体の保護がある。パンツ一枚で山の中を歩いてみるとよくわかる。虫に刺されたり、枝ですりむいたり、小さな傷が無数にできる。これを防ぐために服を着るのだ。

なのに、腕や足に比べて圧倒的に弱い部分の保護を人類は怠っている。それは目だ。

ご存知のように目は非常にデリケートだ。小さなゴミが入っただけで深刻な影響を及ぼす。加えて目は非常に重要な器官だ。人は情報の9割を目から得ると言われている。つまり、小さなゴミが原因となって9割の情報を失う可能性があるのだ。考え方によっては性器よりも重要な器官である。

 こういったリスクを避ける方法の1つにメガネをかけるというのがある。メガネは百年を超える歴史があり、ある程度信頼できる道具だ。最近では割れにくいプラスチックレンズもあるため、目の保護には最適だろう。

 現代の一般的な認識では「メガネは視力が悪い人がかけるもので、裸眼の方がよい」とされている。しかし、目の重要性を考えれば、裸眼は野蛮である。裸眼というのは服を着ていないようなものだ。今の時代に服を着ないで外に出れば、危ない人と見られるが普通である。裸眼というのはそれと同じだ。

これからの人類は常にメガネをかけるべきだ。家では家用メガネを着用し、会社に行くときはフォーマルなメガネ、友人と遊ぶときはちょっとオシャレなメガネをかけ、基本的に風呂以外でメガネは外さず、寝るときもパジャマメガネをかけて寝る。これが21世紀を生きる人類のあるべき姿だ。